文の墨跡

これまで、新聞や雑誌など掲載された文章や発言を拾い集め、書いた者の責任、主張したことへの検証をしていきます。

沖縄基地問題 上田で講演会【】

2014.08.25

現地の許新聞記者招き
 沖縄タイムスの元論説委員でフリージャーナリスト屋良朝博さんの講演会「沖縄の米軍基地問題を知っていますか? 」が23日、上田市中央公民館で開かれ、市内外の約40人が参加した。屋良さんは在沖縄米軍の実情を紹介しながら、「沖縄に基地を置く理由はない」と訴えた。
 屋良さんは、沖縄にいる米軍の6割を占める海兵隊は、「どこかで何か起こった場合は『現地集合』する部隊なので、沖縄でなくどこにいてもいい」と説明。日本政府は地理的優位性や抑止力を理由に挙げるが、なぜ沖縄に基地があるかを説明できていないとし、「沖縄に基地があるのは軍事的理由ではなく、国内政治の問題」とした。
 名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブ前であった県民集会に大勢参加したことも、知人が撮った写真とともに紹介した。
 講演会は、上田市に事務局を置く市民グループ信洲沖縄塾が企画した。
                        信濃毎日新聞(2014/08/24)

掲載元:新聞

基地問題に揺れる沖縄 知って  (2014.8.19)【新聞】

2014.08.21

上田で23日講演や映画上映
 沖縄県の地方紙、沖縄タイムスの元論説委員でフリージャーナリスト屋良朝博さんの講演会「沖縄の米軍問題を知っていますか?」が23日、上田市材木町の市中央公民館で開かれる。米海兵隊の活動や基地をめぐる沖縄の負担の実態について話す予定。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の移設準備が進む名護市辺野古での移設反対運動を扱ったドキュメンタリー映画も上映する。
 屋良さんは長年、基地問題の取材に取り組み「砂上の同盟」「誤解だらけの・米軍基地」などの著書がある。米海兵隊の拠点を沖縄に置く必要はないとの立場から、沖縄の負担が集中している理由を話す。沖縄や米海兵隊を題材にした映画を手掛ける藤本幸久監督が、6月~7月末まに辺野古での反対運動を撮った作品だ。
 講演会は上田市内に事務局を置く信州沖縄塾が2月に企画したが、大雪の影響で延期していた。沖縄塾の伊波敏男塾長(71)=上田市保野=は辺野古ではジュゴンなどの生態系への影響も心配される中、海底ボーリング調査が始まった。辺野古基地建設の問題点は何か、今回は最新の情報が得られる機会になる」と話す。
 午後6時から、資料代500円で申込み不要。問い合わせは沖縄塾の村山顕さん(090/7728/9115)へ。
                                           信濃毎日新聞

掲載元:新聞

秘密保護法案で信州沖縄塾 「断固反対」声明発表【新聞】

2013.11.16

近く首相に抗議文提出
 沖縄問題や平和を考える市民団体「信州沖縄塾」(事務局・上田市)は15日、意思決定機関の運営委員会を上田市内で開いた。国会で審議が進む特定秘密保護法案に対し「断固反対」する声明を出し、近く抗議文を安倍晋三首相宛て送ることを決めた。
 声明は、沖縄報道に関する密約や沖縄の海兵隊移転問題、オスプレイ配備などを挙げ「政府は都合の悪い情報を秘密にしてきた経緯がある」と指摘。「『公開の原則』や『秘密解除の時期』なども明確でなく、秘密指定の具体的範囲も一切例示されない議論が進められるとすれば、密室政治そのものむ゜と強調し、「憲法の平和主義、民主主義、基本的人権と対立する悪法となる」と主張している。声明は17日に信州沖縄塾のホームページに掲載する予定。
 会合には運営委員ら7人が出席。副塾長の弁護士横田雄一さん(80)は、「(法案には)『その他』という記述が非常に多い。何でもかんでも(解釈)が入ってしまう恐るべき法案」と述べた。事務局の村山顕さん(70)は「なかなか自分たちの身に照らし合せて考えられない」と関心の薄さを懸念した。
 塾長の伊波敏男さん(70)安倍首相が強い意欲を示す憲法改正などにも触れ、「特定秘密法案一つだけが問題ではないということを認識すべきだ」と話していた。
信濃毎日新聞

掲載元:

「歴史検証できない」【新聞】

2013.11.14

秘密保護法案 県内の沖縄出身者ら注視
県民へのPRも
 沖縄問題や平和を考える市民団体「信州沖縄塾」(事務局・上田市)のメンバーや、県内在住の沖縄出身者が、国会で審議が進む機密を漏らした公務員らへの罰則を強化する特定秘密保護法案の審議の行方を注視している。1972(昭和47)年の沖縄返還をめぐり緊急事態での沖縄への核持ち込みを容認する「沖縄核密約」などを踏まえ、「歴史の検証さえできなくなる」との恐れが背景にある。法案に対する県民の関心は薄いとも感じており、PRを強めようとしている。
 昨年12月、沖縄核密約をテーマにした講演会を上田市内で開くなど沖縄問題への市民の関心を向けてきた信州沖縄塾塾長の伊波敏男さん(70)=上田市=は法案について「知る権利そのものが侵される」と懸念する。
 核密約の存在は、当時の佐藤栄作首相の密使として米国側と密約をまとめた国際政治学者若泉敬さん(故人)が晩年の著書で明らかにした。伊波さんは、特定秘密保護法案が成立すれば、「重大な情報が秘密になり、最後は廃棄されかねない。歴史の検証さえできなくなる」とする。
 一方で、伊波さんは、法案への市民の関心が薄いと感じている。「基地問題もそうだが、一般的に自分の日常の問題につながりにくい」と指摘する。塾は15日、上田市内で運営委員会を開き、法案に対する立場の見解や基本指針をまとめ、県民へのPRを強める方針だ。
 副塾長の大村忠嗣さん(66)=上田市=は2008年に長野県内で初めて行われた、武力攻撃事態などに備える国民保護実働訓練に関し、市民団体の一員として県に何度か情報公開請求をした経験がある。当初は黒塗りで示されなかった情報もあるといい、「法案の下では、何が秘密になっているのかさえ分らなくなる。そのことが一番の心配」と言う。
 塾生以外の沖縄出身者も法案の行方を心配する。沖縄県読谷村出身で信州大医学部4年比嘉大さん(26)=松本市=は「秘密指定が適正かどうかを監督できるようにするチェック機関の設置や仕組みが必要ではないか」とする。
 那覇出身で沖縄戦を経験した親里千津子さん(82)=長野市=は「政府にとって都合の悪いことは隠される。戦争ができる状況をつくっている」と話す。特定秘密保護法案の課題と憲法の意義を共有したいとしている。
 ●沖縄核密約 沖縄返還交渉をめぐり、1969年の日米首脳会談の際、当時の佐藤栄作首相がニクソン米大統領と交わした有事の際の沖縄への核持込を認める秘密合意。両者の「合意議事録」に記され、緊急事態が生じた場合の沖縄への核兵器持込と通過について「日本政府は事前の協議が行われた場合には、遅滞なくそれらの必要を満たす」などとする内容。2009年に佐藤氏の遺族が保管していることが判明した。
信濃毎日新聞

掲載元:新聞

一族を克明にたどる浮かぶ沖縄の全体史【週刊長野】

2013.07.31

読みたい本 おすすめの一冊 三島利徳

著書の伊波敏男さんは1943年沖縄県生まれで、現在は上田市に在住。人権教育研究家として「信州沖縄塾」を拓くなどの活動をしている。

曽祖父母から自分たちまでの4代の一族の生活を、記憶や証言、記録で克明にたどっている。そこから沖縄全体の歴史を浮かび上がつてくる。

太平洋戦争では日本国の最前線として民間人も巻き込んだ「捨石の島」の役割輪負わされ、多くの犠牲者を生んだ。6月23日が「沖縄慰霊の日」で、今年も追悼式典で悲しみ輪新たにした。

4代のひとたちが置かれた環境はそれぞれに厳しい。懸命に生きようとした。まず著者の曽祖父。琉球王朝の管理だったが、琉球処分(1879年の沖縄県設置にいたる一連の措置)に抗議して官を辞して農家となる。2代の祖父は納めた漢生かせなかった。長兄が友人連帯保証人となったため一族は財産を失う。祖父は酒びたりとなる。

3代の父。押さなくして年季奉公に出された。その後、南大東島の製糖工場で働く。サトウキビ農家に転進し、島では有数の篤農家になる。敏男さんが生まれたのも南大東島である。

だが、戦争でその農地を使うことになり島を離れる。預けた土地の権利証が転売されて土地を失う。今帰仁村での戦後の生活の再建は並大抵ではなかった

 

4代目戸塩さんは14歳からハンセン病療養所で治療を受けて全快。偏見や差別をなくすために行動してきた。

「島惑ひ」というタイトルは、沖縄学の父とされる伊波普猷の言葉から採った。沖縄という島の行く先を見失うことを意味するのだという。

沖縄では基地の重圧が今も重苦しくのしかかってままだ。「いくさ世」に備える風景に伊波さんは胸を痛める。沖縄に犠牲を押し付けて来た歴史と現実を見つめて、変えていきたい。その手掛かりになる本である。

伊波さんの半生記「花に逢はん」は、かつてNHK出版から発刊された。その時の編集者が道川文夫さんで、今は人文書簡館を経営している。息の合ったコンビで目配りの利いた編集である。(原カルチャーセンター「文章を書く」講師)

週間長野

 

 

掲載元:新聞

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