身を潜め立待月は人照らす | かぎやで風・NPO法人クリオン虹の基金

遠い人にも身近な友にも[コラム]~~かぎやで風~~

石を踏んだ足の痛みではなく、踏まれた石の痛みに軸足を置きながら、その折々、考えたこと、言うべきことを記します。

身を潜め立待月は人照らす【No.293】

2017.10.08

〈寒露〉2017/10/08
 臨時国会冒頭に衆議院を開催した安倍首相が、今回の衆議院選挙について、「国難」に際しての国民の意を問うためと、記者会見で力み返って答えているは、まるで太平洋戦争突入時の古い戦時高揚映画と重なって見えた。
 もともと、臨時国会開催の目的は、首相自らに関わる「森友」「加計」疑惑問題を、審議を通して国民の前、わが身の潔白を明らかにすると語っていたはずである。その上、お友達前内閣閣僚たちの度重なる不祥事が国民の批判にさらされ、今度は仕事人内閣と銘打って組閣したばかりである。それが何一つ国事を成すことなく、解散、選挙となった。これはまさに憲政史上例を見ない汚点となるであろう。
 安倍首相にとっては、北朝鮮によるミサイル発射や原水爆開発による国民の不安を反映して、内閣支持率が上向きになったところを好機ととらえ、解散、選挙ともくろんだのだろうが、ところが国民はそれほど愚かではなかった。今週はじめの世論調査では、安倍支持率は不支持率に逆転されてしまった。
一方、劇場型演出を得意とする小池東京都知事は、民進党踏み絵組議員を引き入れ、「希望の党」を立ち上げた。あろうことか、野党第一党の民進党前原代表は、自党議員たちを「希望の党」からの首実検に差し出した。お白州に引き出され、厳しく問いただされたのは、①憲法改正を容認するか? ②安保法制を容認するのか? の二点だった。
さあー、旧民進党踏み絵組の皆さん、政治理念を棄て去ってでも、それほどまでに議席にしがみつきたいのですか? 「希望の党」の踏み絵を踏み、希望の党から立候補する旧民進党候補者たちに問いただしたい。それは、人間として、親として、わが子に胸を張り、己の生き方を語れるでしょうか?
政局の主役に躍り出た希望の党小池党首の表情が曇った。自ら立ち上げた都民ファースト所属都議会議員の二人が、小池東京都知事の議会運営を批判して離党することとなったのである。お得意の劇場型政治で二匹目のドジョウと目論んだのだろうが、これには、少々出鼻をくじかれたであろう。あなたのパフォーマンス政治の実態が見えてきた。外国語を並べ、外見でいくら着飾っても、衣の下から日本会議の鎧が見え隠れしている。
案の定、憲法改正については自民党より踏み込んだ政策を掲げ、消費税については8パーセント凍結、原発については2030年までゼロを目指すと、相変わらずの国民受け狙いが見え見えであるが、辺野古の新基地は推進する立場と報じられている。
一方、枝野幸夫氏らは「立憲民主党」を立ち上げることになったが、このところ政治家の迷走にいささか呆れ果てていた国民にとっては、一服の清涼剤となっていることは間違いない。
沖縄問題に対する政治姿勢を問われた枝野氏は、「辺野古基地建設はゼロベース」で、「オスプレイの安全性、必要性を検証する」と明言している。
各政党の政策が明らかになりつつあり、これで対抗軸がはっきりしてきた。
さあー、長野県でも、「立憲民主党」「日本共産党」「社民党」「信州市民アクション」がひとつにまとまり、安倍自公政権とその補完政党に、一泡吹かせようではありませんか。
「自公安倍政権NO!」、「安保法制NO!」、「憲法改正NO!」「辺野古新基地建設NO!」で、実に旗印が明快な選挙となった。
 私の一票を、この国の未来に託します。
次回は10月23日の霜降ですが、さて、国民の良識は発揮されることを願っています。

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