冬耕や手に苗なし農を待つ | かぎやで風・NPO法人クリオン虹の基金

遠い人にも身近な友にも[コラム]~~かぎやで風~~

石を踏んだ足の痛みではなく、踏まれた石の痛みに軸足を置きながら、その折々、考えたこと、言うべきことを記します。

冬耕や手に苗なし農を待つ【No.296】

2017.11.07

「立冬」2017/11/08
 世界各国のジャーナリストが作る「ICI」は、世界の富裕層の租税回避を明るみにした「パナマ文書」を明らかにしたが、16日、この文書に基づきマルタで政治家の汚職を追及してきたジャーナリストのダネフ。ガルチアさん(53)が、自動車に仕掛けられた爆弾によって爆死された。その報道が世界中に伝えられたばかりなのに、今度は、イギリス領バミューダ諸島の法律事務所から流失した「パラダイス文書」を明るみにされた。
 第一の衝撃はトランプ政権のウイルバー・ロス商務長官が、ロシアのプーチン大統領の娘婿が取締役の企業「シブール」の輸送業務を、2004年から三年間請け負い、6,800万ドル(約77億円)の利益を得ていた。この企業はアメリカ政府の経済制裁の対象になっていたはずである。
 「パラダイス文書」によれば、エリザベス英女王や米歌手のマドンナさん、カトリック教会の資金運用も明るみされ、間もなく、日本関係者も含め、文書に記載された個々の名前を私たちが知ることになるであろう。
今、丁度、アメリカトランプ大統領が来日している。双方、余程心を許しあえているのか、両国が直面している外交問第が「北朝鮮のミサイル。核問題。東アジア海、南アジア海中国進出題、貿易問題」が重要課題として報じられる伝えられていたのに、なんと、トランプ大統領は安倍首相とゴルフに打ち興じている。ツイインターや激しい口調からすれば、ウソのような静けさである。あるいは裏交渉ですべてトランプ大統領が欲しがるすべてのカードをその手ににぎらせたのだろうか。大統領の来日にあたって、日本のマスコミメディアはワイドショーまでこぞって「WELCOME」の報道合戦である。すべて骨抜きね少しも主体的な姿勢もない報道ぶりである。

 ここに、https://www.nytimes.com/2017/02/05/opinion/heng-on-us-tiesjapan.htmlより【Heng on U.S. Ties with japan】より戯画を転載させてもらったが、後部座席からメガホンで、右だ!
今度は左だ!。スピードを出せ!! と、がなりたてられ、左ハンドルの阿倍首相は汗だくで車を操縦して戯画である。一国のリーダーとしては、誠に情けない姿であるが、これが実態なのだから仕方がない。
 偉そうにわが国の首相に命令を下しているトランプ大統領も、閣僚や重要スタッフが、つぎづきと、スキャンダルや問題露呈で辞任に追い込まれている。
 世界の資産家が租税回避地を求めて右往左往したり、あらゆる手法を苦心して課税逃れに知恵を絞ってごくろうしているが、わが国の貧困の深刻化からの脱却は、依然として問題を抱えたままである。
 厚労省(『国民生活基礎調査』1015) によれば、全世帯の可処分所得の中央値は327.3万円で、貧困線はその半分の163.6万円となる。景気の回復の影響もあるが、三年前に比べ貧困率は.5%下がっているが、一人親世帯の貧困率を見てみると、日本の特徴として親が働いている世帯の貧困率のほうが高い。働ければ収入が得られるのだから、貧困率は下がるはずなのに、一人親たちは働いても貧困のくびきからは逃れられていない。
 資産が有り余る人たちは、租税回避や脱税にあらんかぎりのシステムを活用し、智恵を絞っているが、庶民のわれわれは爪に火を灯すように、安売りのチラシに目をこらし、日々、節約につぐ節約が、習い性になっている国民が、所得が上がったと声を大にする政府の声にのり、政治の安定性とばかり自公政権に投票する。まことに摩訶不思議な国民である。
 次回は11月22日の小雪です。

ページトップへ

(C)Copyright [ Toshio Iha ] All Rights Reserved.