伊波基金を管理する日本委員会の設立

日本国のハンセン病者は、病名がハンセン病であるとの理由だけで、不幸にも「強制隔離」という無期懲役刑に処されました。

その法律は「らい予防法」と呼ばれ、判決の大義名分を「公衆衛生」に依拠し、病人たちの罪名は「ハンセン病」、刑期を「終世隔離」とされました。

人が人を辱め、多数者のために病人が棄(す)てられ、そして、その家族までいわれのない「汚名」の下で、人間としての、尊厳まで否定されました。

病人とその家族を絶望まで追いやった「らい予防法」は、ようやく1996年に廃止されました。

日本国は2001年、「らい予防法」に依拠した隔離政策の過ちを認め、ハンセン病罹患者とその遺族に謝罪をし、被害を受けた人たちに賠償することを決定しました。

人は誰でも生まれたときから、存在する意味を持たされます。
そして、誰もが公平で自由な夢を持ち、その実現へ向けて努力します。
しかし、病は時として、多くの苦しみと涙を人に与えます。

不安と肉体的苦痛や社会的挫折が、どのようなものであるかを、自分の身に経験した人々は、痛みや苦しみ、そして、悲しみを知る者です。

だからこそ、自分以外の人には、決して、同じ苦悩を体験させたくないと望んでおり、わたしもそのひとりです。
この基金は伊波敏男に支払われた「ハンセン病療養所入所者等にたいする補償金」によって創設されました。

なお、伊波基金に賛同をいただき、皆様から寄せられた浄財は、伊波基金日本委員会によって受け入れ、フィリピン共和国サンバリ基金財団によって管理されます。

伊波基金は、フィリピン国立大学医学部レイテ分校(SHS)から推薦された、医学医療をはじめ、”人間として人間のお世話をすること”を志すアジアの学生の奨学金として活用されます。

医学は人間を苦悩と挫折に追いやるものと闘い続けてきました。
伊波基金から奨学金を受ける者は、何よりも人々の命を愛し、人間を苦しめる病気に立ち向かう勇気と情熱を持つ学生に付与されます。

2007年11月11日
伊波基金日本委員会 /伊波敏男(作家)/色平哲郎(医師)/長 純一(医師)

  • 伊波基金日本委員会の趣旨に賛同された方からの基金への申し込みは、文書にてお願いします。なお、申し込み後の対応については、委員会で検討され、振込み先が連絡されます。
  • 参加を希望される方は、下記申し込み先に文書で郵送ください。
    申し込み先:〒386-1321 長野県上田市保野618-6 伊波敏男 宛
  • 伊波基金日本委員会の活動報告については、
    年一回、同ホームページ上で行います。

専用お申し込み用紙(PDF)はこちら

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